「ホームページの見積もりまでは取ったけれど、『原稿をご用意ください』と言われてフリーズしてしまった」
いざ作ろうとすると、この「原稿作成」という壁にぶつかって、プロジェクトが数ヶ月止まってしまう…というのは、実は制作現場で一番多い「あるある」です。
「御社の強みはなんですか?文章でください」と言われても、普段の業務で忙しい中、改めて作文をするのは大変な労力です。
それに、「人に見せるならカッコいい文章にしなきゃ」と身構えてしまいますよね。
でも、安心してください。
ホームページを作るのに、小説家のような文章力は必要ありません。
今回は、文章が苦手な方でも、手持ちの資料やメモだけでスムーズにホームページを作るための「準備のコツ」をお話しします。
カッコいいキャッチコピーは要らない
多くの方が誤解されていますが、中小企業のホームページにおいて、ポスターのような「詩的なキャッチコピー」が必要になる場面はほとんどありません。
お客様があなたの会社のサイトに来るとき、求めているのは「感動」ではなく「情報」だからです。
お客様が知りたいこと(=書くべきこと)
- この会社は、私の悩みを解決してくれるか?
- いくらでやってくれるのか?
- どこにあるのか?
- 実績はあるのか?
これらを伝えるのに、美しい修飾語は不要です。
むしろ、事実を淡々と書いたほうが信頼されることも多いのです。
「作文」ではなく「箇条書き」でOK
Relayoで制作を進める際、私はお客様に「無理に文章にしないでください」とお伝えすることがあります。
「てにをは」を気にして筆が止まるくらいなら、箇条書きのメモをスマホで送ってもらう方が、よほど良いサイトができるからです。
「料理人(制作会社)」に渡すのは、「調理された料理(完成原稿)」ではなく、「新鮮な素材(事実の箇条書き)」で良いのです。
【実例】箇条書きが、こんな文章に変わります
「本当に箇条書きだけでいいの?」と不安な方のために、現場でよくあるケースをイメージした「メモ」と「完成形」のビフォーアフターをお見せします。
【Before】お客様からチャットで送られてきたメモ
- 創業30年、地域密着でやってきた
- 大手にはできない、即日対応がウリ
- 夜の20時まで電話が繋がる
- 見積もりは無料
【After】Relayoが整えたWeb用の文章
地域に根ざして30年。
お急ぎのトラブルも「即日対応」します。
大手チェーンにはできないフットワークの軽さが自慢です。「今日中に見てほしい」というご要望にも、可能な限り対応いたします。
お仕事終わりの夜20時までお電話がつながりますので、まずはお気軽にご相談ください。(お見積りは無料です)
いかがでしょうか?
いただいた情報は一切変えず、「お客様へのメリット」として伝わりやすいように少し並べ替えて整えるだけで、十分なアピール文になります。
この「並べ替え」こそが、私たち制作側の仕事です。
すでにある「社内資料」は宝の山
「箇条書きすら思いつかない…」という場合は、社内にある既存の資料をかき集めてみてください。
- 営業用の会社案内パンフレット
→ そのまま「会社概要」や「強み」のページに使えます。 - 求人媒体に出した時の原稿
→ 仕事への想いや社風が言語化されていることが多いです。 - お客様への提案書やメール
→ よくある質問(FAQ)や、サービスの具体的な流れの元ネタになります。
これらを「とりあえず、これ参考資料です!」と制作担当者に丸投げしてしまうのも、賢い進め方の一つです。
Relayoは「編集者」として伴走します
Relayoの制作スタイルは、いただいた情報をただ貼り付けるだけではありません。
いただいた箇条書きのメモや資料を読み込み、「Webサイトとして見やすくするには、どう並べるべきか」を考えて構成します。
いわば、私たちはWeb制作会社であると同時に、あなたの会社の情報を整理する「編集者」でもあります。
- 「この内容は、トップページの一番上に持ってきましょう」
- 「専門用語が多いので、少し噛み砕いた表現に変えましょうか」
そんなふうに提案しながら進めていきますので、最初から完璧な原稿を用意する必要は全くありません。
おわりに
「原稿が書けない」という理由でホームページ作りを諦めるのは、本当にもったいないことです。
あなたの頭の中にある「商売への想い」や「事実」さえあれば、形にすることはできます。
まずは、手元のチラシの裏に、伝えたいことを3つだけメモすることから始めてみませんか?